肺と気道感染症ICD-10 J18
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肺炎
別名: 肺の感染症, 市中肺炎
肺の中の空気の袋(肺胞)に炎症が起き、液体や膿がたまる感染症です。咳、発熱、息切れが起こり、乳児、高齢者、他の病気のある人では重くなることがあります。
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体の中で起こること
微生物が肺胞にまで達すると、炎症を起こした滲出液が出て肺の一部が固まり、酸素を血液に渡す働きが落ちてしまいます。
原因
- 肺炎球菌(最も多い原因菌)
- インフルエンザ菌、マイコプラズマ、レジオネラ、黄色ブドウ球菌
- ウイルス:インフルエンザ、RSウイルス、SARS-CoV-2
- 口の中や胃の中身の誤嚥(ごえん)
- 免疫力が弱い人に起こる真菌(カビ)感染
リスク因子
- 5歳未満または65歳以上
- 喫煙
- COPD、心不全、糖尿病
- 免疫力の低下
- 飲み込みの問題(嚥下障害)
- 最近かかったウイルス感染症
症状
- 色のついた痰(たん)を伴う咳
- 発熱と悪寒
- 息切れと、呼吸が速く浅くなること
- 呼吸をするときの胸の鋭い痛み
- 高齢者に見られる意識のもうろう状態
診断 — 検査と診察
- 胸部の診察と酸素飽和度の測定
- 胸部X線検査
- 血液検査(CRP、白血球)、重症度スコア(CURB-65)
- 痰と血液の培養検査、重症の場合は尿中抗原検査
治療
薬と医療処置
- 重症度と地域のガイドラインに基づいて選ぶ抗生物質(例:アモキシシリン。非定型肺炎の原因菌にも効かせるためマクロライド系薬を追加)
- 必要に応じて使うインフルエンザまたはCOVID-19に対する抗ウイルス薬
- 酸素投与、点滴による水分補給、痛み止め
手術と処置
- 感染した胸水(膿胸)を体外へ出すドレナージ処置
- 呼吸不全に対する集中治療室での人工呼吸管理
セルフケア、家庭での手当て、生活習慣
- 安静と十分な水分補給
- 発熱に対するアセトアミノフェン
- 抗生物質は途中でやめず、決められた分を最後まで飲むこと
- たばこを吸わないこと
起こりうる合併症
- 敗血症
- 胸水と膿胸
- 肺膿瘍
- 呼吸不全
予防
- 肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチン
- 禁煙
- 手洗いなどの手指の衛生
予後
健康な大人の多くは2〜4週間で回復しますが、高齢者や体の弱い方では死亡の割合が高くなります。
受診の目安
息切れ、胸の痛み、意識のもうろう状態、唇の青紫色への変化、下がらない高熱があるときは、すぐに医療機関を受診してください。
出典と参考文献
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